予防接種の重要性

ある特定の疾患の場合、事前に細菌やウイルスなどの病原体から作り出されたワクチンを体内に接種しておくことにより、免疫が生じ、その病気に罹りにくくなったり、もし罹患しても軽くて済むようになります。さらに、ご自身が罹患しにくくなるだけでなく、周囲の方に感染症を流行させるリスクを減らすという目的も期待できます。すなわち、予防接種はご自身のため、そして周囲の皆さまのために行われるのです。
ワクチンの種類
予防接種に用いられるワクチンには、大きく分けて、病原性が弱くなったものを選別して作られた生ワクチン、ホルマリン処理などで毒性を無くした不活化ワクチン、細菌が作る毒素をホルマリン処理などで無毒化したトキソイドの3種類があり、それぞれの疾患ごとに適切な方法で作られています。
当クリニックで行えるワクチン接種
当クリニックでは、インフルエンザ予防ワクチンと、高齢者肺炎球菌ワクチンの予防接種が可能です。
在庫がないときもあるので、事前にお電話または電子メールにてご予約をお願いします。
インフルエンザワクチン接種
インフルエンザに罹患すると、一般的には高熱が出て数日ほど寝込みます。高齢者や免疫機能の衰えている方は、インフルエンザが原因となって命を落とすケースも少なくありません。このインフルエンザを予防するため、マスクの着用、手洗いの励行、十分な休養、バランスのとれた栄養摂取などの対策を行っている方も多いと思われます。しかし、日常生活のなかで、飛沫感染や接触感染を完全に防止することはできません。
そのために重要となるのがワクチン接種です。日本では例年12月下旬から翌年3月上旬にかけて流行しますので、その前に受けておくことが大切です。
※インフルエンザワクチンの接種は、健康保険が適用されないので、原則として全額自己負担となります。但し、65歳以上の方(特定の疾患を有する場合は60歳以上)は、予防接種法に基づき、費用の一部または全額を地方自治体が助成しています。
また、それ以外の方についても、助成を行っている自治体があります。詳しくは、お住いの市町村(保健所・地域保健センター)にお問い合わせください。
今期のインフルエンザワクチン接種の実施は2023年1月末を持ちまして終了いたしました。
肺炎球菌ワクチン接種
肺炎のみならず、侵襲性肺炎球菌感染症などの深刻な疾患を予防するため、事前に肺炎球菌ワクチンを接種しておくことが重要です。このワクチン接種により、肺炎のリスクを軽減でき、重症化を防ぐことができます。特に、養護老人ホームや長期療養施設などに居住されている方、慢性の持病(呼吸器疾患、糖病病、慢性心不全、肝炎、肝硬変など)をお持ちの方は、成人用肺炎球菌ワクチンの接種が推奨されています。
接種は、1年を通して、いつでも可能です。但し、5年以内に再接種を行った場合、注射部位に痛みなどが強く生じることもありますので、再接種をご希望される方は5年以上の間隔をあけるようにして下さい。
※肺炎球菌ワクチンは、すべての肺炎を予防できるわけではありません。接種後も、うがいや手洗いを敢行し、日常的な公衆衛生活動を怠らないよう留意してください。
小児予防接種
当院では小児の定期、任意予防接種を実施しています。ワクチンはその都度取り寄せますので、1週間程度のお時間を頂いております。ご希望の方は窓口もしくはお電話でお問い合わせください。
その他の予防接種
について
当院はインフルエンザ、肺炎球菌、小児の予防接種の他、風疹予防接種等も行います。
インフルエンザ以外の予防接種については、事前にお電話でご相談ください。
インフルエンザ | 3,500円(税込) |
---|---|
肺炎球菌ワクチン | 8,500円(税込) |
風疹ワクチン | 7,000円(税込) (クーポン利用の方は無料) |
麻疹/風疹混合ワクチン | 9,500円(税込) |
水痘ワクチン | 9,500円(税込) |
ムンプス(おたふく風邪)ワクチン | 5,000円(税込) |
HPVワクチン | 25,000円(税込) (定期予防接種対象の方は無料) |
インフルエンザワクチン以外は取り寄せに1周間程度お時間を頂きますので、ご了承ください。