皮膚科とは
皮膚科は、お肌に生じる様々な疾患やトラブルの診断と治療を行う専門診療科です。当クリニックは、この地域にお住まい・お勤めの方々のお肌のトラブルに対して、基本的には保険が適用される治療を行います。皮膚のトラブルでお困りの方はお気軽にご相談ください。
※当院は皮膚科専門の医療機関ではありません。診察の結果専門的な検査、処置、治療が必要と判断された場合、適切に専門医療機関へ紹介させていただきます。
このような症状の方はご相談を
- 皮膚に痛みや痒みがある
- 皮膚がただれている
- 皮膚に斑点や吹き出物がある
- 皮膚が赤くなって、白いカサカサが付着している
- 皮膚が厚くなり、ときおり痛みがある
- 皮膚を触ると熱くなっている
- 手の指先が白くなり、こわばっている
- 足の裏や指に黒いほくろのようなものが出来ている
など
代表的な皮膚疾患
- アトピー性皮膚炎
- 水虫
- 湿疹
- やけど
- いぼ
- 虫刺され
など
アトピー性皮膚炎
以下のページをご覧ください。
≫ アトピー性皮膚炎
水虫
水虫は、白癬菌と呼ばれるカビが足の皮膚に入り込んで増殖する病気です。ご存じの方も多いと思いますが、水虫になると足の指の皮がめくれてきたり、かゆみなどの不快な症状が起こります。趾間型、小水疱型、角質増殖型、爪白癬の4種類があり、まずは鑑別が必要になります。このうち最も頻繁に見られるのは趾間型です。足の指と指の間がふやけたように白く濁り、痒くなります。冬は症状が治まることも多いのですが、きちんと治療しておかないと、夏になって再発します。
小水疱型は、土踏まずや足の縁などに小さな水ぶくれが多発します。趾間型と同じように夏季に悪化しがちで、強い痒みを伴います。角質増殖型は、足の裏から縁にかけて広範囲の皮膚が厚くなり、冬のほうが乾燥でひび割れ等を起こしやすくなります。痒みを伴わないため、水虫だと気づかないケースも少なくありません。爪白癬は、爪にできる水虫です。痒みは伴いませんが、爪が黄白色に変色したり、分厚くなったりします。
水虫の治療では、主に抗真菌薬を使用します。塗り薬と飲み薬があり、爪白癬のように爪の中に薬の成分が届きにくい難治性のものでは内服薬が選択されます。外用薬の効果を発揮させるためには、とにかく薬をきちんと塗ることが大切です。特に入浴後は皮膚がふやけており、薬が浸み込みやすいので、お風呂上がりに塗るのが効果的です。
湿疹
湿疹になると、お肌に赤くて痒みのある発疹が見られるようになり、皮膚の表面が粗くなったりします。乳幼児から高齢者まで、すべての年代で起こります。湿疹が生じる場所も、体の特定の部位にのみ出来るケースから、全身の至るところに出来るケースまで様々です。皮膚が痒くなるため、お子様のみならず、大人の方も患部を掻きむしってしまうことがあります。しかし、掻くことによって細菌感染を引き起こしたり、患部の皮膚が肥厚してしまい、なかなか治癒しなくなります。湿疹のような痒みが見られたときは、お早めに皮膚科を受診して下さい。
皮膚科での診察によって湿疹だと確認できたときは、まず薬物療法によって痒みや炎症を抑え、経過を見守ります。日常生活では、皮膚の清潔を保つため低刺激性の石鹸などを少量使用し、スキンケアを行います。なお、急性期には入浴を避けた方が良いケースもありますので、普段の生活の過ごし方について医師のアドバイスを聞くようにして下さい。
やけど
やけどは日常生活の中でもよく見られる外傷の一つです。やかんやポットの熱湯、料理時の油、カップ麺のお湯、ストーブやアイロンなどへの接触などが代表的です。高温のものが皮膚に一定時間以上触れると熱傷が起こるのですが、その温度や時間、障害を受ける範囲などによって、やけどの深刻度は異なります。
赤みやヒリヒリを少し感じる程度のやけどであれば、患部を流水でしばらく冷やし、安静に過ごします。これにより、数日で軽快します。しかし、水ぶくれができるような熱傷の場合は注意が必要です。比較的に浅いやけどであれば、赤みを抑える外用薬を塗布し、1~2週間で軽快しますが、深い場合は治癒に1ヶ月以上かかることもあり、傷跡を残すことも少なくありません。やけどをした部位が黒色や白色になり、痛みを感じないときは、応急処置をしたうえで、すぐに皮膚科を受診して下さい。皮膚を移植するなど大きな手術が必要なこともあります。
いぼ
いぼは成人にも出来ますが、特に小児期で見られることがよくあります。手の指などに直径3mm~1cmくらいの白色または薄茶色の隆起物が出現してきます。正式には尋常性疣贅と言いますが、一般的には「いぼ」という名称で知られています。
この病気の原因となるは、ヒトパピローマウイルスです。このウイルスが皮膚や粘膜の微小な傷から侵入し、皮膚の奥にある細胞で増殖すると、いぼが出来ます。そして、患部を引っかいたりすると、爪などに付着したウイルスが他の部位に広がっていき、全身の様々な部位にいぼが増えていくことがあるのです。従って、いぼが出来たときは、患部をむやみに触らないよう注意してください。
なお、ヒトパピローマウイルスは接触感染しますので、このウイルスの付着した部位に接触することで人から人へと感染が広がる可能性もあります。但し、他人に感染するリスクはそれほど高くないとも言われていますので、過度に罹患者との接触を恐れる必要はないでしょう。
虫刺され
様々な虫に刺されたり、噛みつかれたりすることによって皮膚に炎症などが生じる病気です。原因となる虫は非常に多岐にわたっていますが、日本国内では、蚊、ノミ、ハチ、シラミ、毛虫、ダニ、クモ、ムカデが代表的です。虫刺されによって生じる皮膚症状には、虫が皮膚を噛んだりすることによる物理的な痛み、皮膚に注入される毒物などによる化学的刺激による痛み、皮膚に注入された物質によるアレルギー性の痒みなどがあります。一般的には、数日以内に痛みや痒みが収まることが多いのですが、なかには症状が収まらないケースもあります。また、ハチに刺された場合は、血圧低下や意識障害など、強いアレルギー反応が起こることもあるので、その場合は急いで救急車を呼んだり、医療機関を受診するようにして下さい。
治療に関しては、抗炎症薬や抗菌薬の外用、抗ヒスタミン薬やステロイドの内服などを組み合わせて行います。痒みを伴うときは患部を掻きたくなりがちですが、とびひになったり、治りにくい痒疹になることがありますので、皮膚科にてきちんと治療することをお勧めいたします。